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suikazukのうんぬん

日々考えるよしなしごとをのせていきたい。

火花を読んで

f:id:suikazuk:20150817223006j:plain以下火花の批評をしますがネタバレは含まないようにします。(ちょっとネタバレしてるかもしれません。悪しからず。)

お盆は実家に帰ってヒマなので、ふと火花を読んでみました。今イチオシの又吉さんのやつ。

正直読むまえはコネだけで芥川賞とか取りやがって…いけ好かん、と思ってました。でも読んでみると…面白い!正直一般人としてはとっつきにくい文章なのかもしれない。衒学的ってやつかもしれないけど、ハルキムラカミとかよりよっぽど読みやすい。そして水嶋ヒロkagerouとかより純文学~という感じがありました。

内容は…なんだか又吉さんの考えてることをそのまま赤裸々に告白された気がします。先輩の神谷さんは、きっと又吉さんの追い求める芸人の理想像というか、なれなかった憧れの芸人像なのだと思いました(いくらかの割合で松本人志がブレンドされてそう)。一方で、徳永は売れなかった時の(または売れない未来の想像にいる)又吉さんなんでしょう。神谷のように、尖った自分をそのまま出すのか、伝えられるように大衆に媚びるのか、とか、実際能力的に神谷のようにはなれない、とか、きっと又吉さんが夜な夜な考えてきたことを文章にしたんじゃないでしょうか。私小説とは違うのかもしれませんが、このような著者の想いを感じる本を、また読みたいと思いました。

神谷と徳永のやりとりでも共感できる時、できない時あり、著者の想い・アイデアを痛切に感じ、いい映画を見た時のような充実した読後感がありました。

コネだけで芥川賞取ったと思ってる皆さん。多分コネの要素は大きいと思いますが、それでも読んでから批評しましょうよ!