suikazukのうんぬん

日々考えるよしなしごとをのせていきたい。

亀田興毅と夢見るシャンソン人形

夢見るシャンソン人形は、曲の題名ではあまり知られていませんが、曲自身は非常に有名なものです。かわいい歌声とかわいいルックスで、一昔前に大ヒットし、今もあちこちで耳にします。

しかしこの曲はプロデューサーの悪意がつまっており、「私は人形なの、恋愛とか全然わかんないけど言われたとおりに歌うわ」という内容だとか。いたいけで無邪気な女の子にそんな歌を歌わせるとはとんだクソ野郎だ…。ダブルミーニングを多用するプロデューサーであったとのことなので、日本語訳にしたとき失われてしまうシニカルで性的な意味も更に込められているのでしょう。(ソース)

有名人になるっていうのは、人形になる、音の出るおもちゃになるっていうことと隣り合わせだと思います。ただ、どれだけの有名人がそういう覚悟をもってテレビに出ているのか。全国の人を笑わせて、笑われて、炎上して、とできるのか。そういう意味ではドランクドラゴン鈴木拓は、自分は人形であるとある種納得しているプロ意識を持っているのではと思います。(ただ天然なだけかもしれませんが。)

で、もう一人、最近見つけました。

亀田興毅が「ワイドナショー」に出演 「自分は商品だった」と持論 - ライブドアニュース

この記事(元はテレビ番組)で亀田興毅はそれが分かっている人間なんだと感動してしまいました。完全にヒールになりきり、注目を浴び、ボクシングを盛り上げ、批判され、戦う場がなくなって引退し、出てきた言葉は

「自分はローソンのお菓子と一緒(亀田のあられおせんべいと一緒)。」

お菓子を食べて良い悪いを言うのと同じように、自分も文句を言われて当然、と言っていました。この覚悟、とてもカッコいい。現役のときは亀田嫌い派な自分でしたから、世間と同じく「亀田嫌い」とまんまと乗ってしまっていました。この番組では言葉の端々に頭の良さとカメラの前でしゃべる力を披露しており、こいつは目立つためにヒールになれるホンモノだったんだなと思います。亀田興毅は自分が操り人形だと分かっていて、目立つ人形になったのです。頭が良い人だと感じましたので、これからは操る側(本人も語っていた興行をする側)として、頑張ってほしい。