囚人のジレンマと軍備
7/4に「有名なモデル」でググったらいちばん上に出てきた水原 希子。本文とは全く関係ありません。
囚人のジレンマってご存知ですか?Wikipediaをコピペすると、
共同で犯罪を行ったと思われる囚人A、Bを自白させるため、検事は2人に次のような司法取引をもちかけた。
・もし、お前らが2人とも黙秘したら、2人とも懲役2年だ。
・だが、お前らのうち1人だけが自白したらそいつはその場で釈放してやろう(つまり懲役0年)。この場合自白しなかった方は懲役10年だ。
・ただし、お前らが2人とも自白したら、2人とも懲役5年だ。
この時、2人の囚人は共犯者と協調して黙秘すべきか、それとも共犯者を裏切って自白すべきか?
これを表にすると、以下のようになります。
囚人B 協調 | 囚人B 裏切り | |
---|---|---|
囚人A 協調 | (2年, 2年) | (10年, 0年) |
囚人A 裏切り | (0年, 10年) | (5年, 5年) |
2人は協力し合って2年の刑を受けるのが最適です。けれども、例えばAにとってみると、Bがどう出ようと、「囚人A 協調」の行より「囚人A 裏切り」の行の方が得になります。Bもまたしかり。結局A、B共に裏切ってしまう。
同じ事がいろいろな場所で起きているから有名なモデル(枠組み)なのだと思いますが、特に軍備に関して議論が起きるたび囚人のジレンマを思い出します。
囚人Aを日本、囚人Bを中国としてみると、
中国 軍縮 | 中国 軍拡 | |
---|---|---|
日本 軍縮 | 平和 | 中国のやりたい放題 |
日本 軍拡 | 日本のやりたい放題 | 軍事的緊張の上の平和 |
平和なのもいいですけど、自国のやりたい放題できる方が良い。敵国にやりたい放題されるくらいなら、軍事的緊張の上の平和が良い。結局両国軍拡が落ち着くところ(ナッシュ均衡)になってしまいます。ところが日本は、中国が軍拡で来ると分かっていながらも、軍事的緊張のない平和を求めて、軍縮を選ぼうという勢い。私も感情的には軍備を進めては欲しくはないですが…。
ところで、囚人のジレンマには前提があり、囚人同士は相談できないこととしています。しかし、国際協力は相談できます。日本は平和を求めているのは知っているわけですから、中国も平和に向けて協力してくれれば良いのですけれどねぇ。
まぁもし中国も軍縮に踏み切るとすると、第三国が出てきて、その国のやりたい放題になってしまいます。つまり、単純な囚人のジレンマのようにはいかないということです。世界平和は、囚人が全員で200人(200か国)いる中、囚人全員が黙秘するということです。しかもイスラム国とか北朝鮮とかもいる中で。世界平和は遠いですねぇ。そして日本の願う平和な時代は来るのでしょうか。それとも感情的には受け入れられなくとも軍備を整えてナッシュ均衡に向かうのでしょうか。
三菱と日産の統合って何か裏ありそうじゃないですか?
ちょっと旬を過ぎていますが、日産と三菱が統合した話。私は何か不自然だと感じました。個人的な感想を記しておきたいと思います。まずは事実から
・日産が三菱の不正を暴露
・実燃費と試験燃費の差を指摘
・三菱が日産に卸していたエンジンも一部対象に
でも車の実燃費と試験燃費がかい離していることは他メーカーも含めてよく知られているし、5~10%とか水増しはイメージの下落ほどひどい実害ではない気がする…。だから、これだけなら日産は真面目な会社だと思ったし、あと三菱とは仲が悪いのかな?とも思ったのだけれど、
・その傾いた三菱を日産が統合
これがなんか変だと思いました!しかも、
・もともと統合の話があった
さらにびっくりでした。
三菱は過去大きな隠ぺいしてからの2度目の不正ですし、フォルクスワーゲンのことがあって、偽装の公表はすごくイメージが悪いです。しかも日産の内部調査で分かっただけで、外に情報が洩れていなかった。だったら先に統合して社内で次の車種から偽装を無くしていこう…とかできそうな気がしました。
つまり、感じるのは隠しきることも全然可能なのに、「統合予定の相手の地位をあえて下げたんじゃないの?」ということ。経済の素人的には、以下の点が怪しい気がします。
〇三菱の隠ぺい体質に気づいていて、人事交代とか社内の風通しを良くしたかった
〇三菱を弱体化させて、合併時、より強い権力を日産が持てるようにしたかった
〇買収価格を下げたかった
日産には、誠実な心ではなく、商売の打算的な心を感じます。特にアジアでは三菱は存在感ありますから海外で伸びていくでしょうし、ここは三菱ゲットしとこう!みたいな。「俺は正義」みたいな顔してビジネスしてる、そんな感じが透けて見えて気持ち悪く感じました。主観まみれですが。
昔より幸せ?
上写真は本文とはほぼ関係がないのであしからず。
原始時代から、ヒトは進化してきました。
その日暮らしの狩猟生活から始まり、農耕や家畜を覚えました。更に着々と文明は発展を続け、特に産業革命以降は目覚ましく、動かしている我々ですらどうして動くのか分からないものばかり。例えば昔は移動は徒歩で、一大決心で全国を移動しました。今は自動車、電車、飛行機よりどりみどりです。蛇口をひねれば水が出て、電源を入れれば明かりがつき、情報はネットにあふれています。例ですがこんな感じで挙げられます。
そして、こんなに便利な世の中になったのに、不思議な疑問が一つあります。
どうしてみんな幸せではないのだろう?
さすがに現代日本では飢餓はほとんどなくなりましたが、こんなに便利になっても、むしろ自らの命を絶ってしまう人もいると聞きます。周りでも幸せと言う人より、疲れたとか眠いとかやる気しないとか言っている人ばかり。
これらが手に入って、便利になっても幸せにならない理由を以下3つ考えました。
便利を手に入れたからと言って別に幸せとは関係ない
案外電灯が登場する前は、夜は寝てればよかったからそれはそれで幸せだったのかも?ネットの情報も相武紗季結婚とか、幸せにならないニュースでも溢れていますし。…うーん…でもこれは、結局下の理由の裏返しのような気がします。つまり、ささいなことでは幸せになれない、という状況に陥ってしまっているということ。
幸せのハードルが上がってしまっている
現代日本で蛇口をひねって感謝する人はいないでしょう。昔より幸せになっても、それを幸せと思うことができていないのです。もっと簡単に感激していきましょう。くるまって速くてすごーい!電灯ついてすごーい!相武紗希が結婚した事がすぐ分かってすごーい!そんな感じです。
今も昔も手に入れにくいものが幸せに関係する
いくら便利になっても手に入らないものがあります。誰かを愛し、愛されたい。世界平和。ラブ&ピース。そう、ラブ&ピースがなければ幸せではないのだ。
結局僕らにできることは少ないです。幸せのハードルを下げること。ラブ&ピース。なんだかヒッピーみたいな結論になってしまいましたがそう思いました。
ほろよいのCMの娘かわいい→沢尻エリカかい→なるほどね~
多少前から流れていますが、ほろよいの娘、かわいくないですか?
個人的にはこういうキレイ系の娘よりほんわか系の方が良いといいつつ↑この太もも見たら何も言えません!良い!
CMもBGMのギターといい、全体的に「日々バタバタして疲れちゃったよ、ここらで一息」みたいなのが伝わってきてアンニュイと言いますか、いい雰囲気です。
で、なんていう娘なんだろうな~このCM凝視した後ググろ~と思っていると…何やらお姉さんはインスタ的なのをし始めます。
「horoyoi_erika」?…エリカってもしかして…沢尻エリカかいっ!!
(沢尻エリカの顔を知らず「別に」騒動しか知らない勢です)
いや~さすがにきれいだな~と思いながら、「多分それが一番私らしい」とのコメントを聴いてフィニッシュ。いや~いいCMだったな~沢尻エリカ今も元気そうだな~と思いましたが、それより、もう一度このお姉さんが沢尻エリカだと思いながら観ると、また違った観点から楽しめると気づきました。このCMのセリフ。
「いろいろあった」「いろいろあってここに戻ってきた」「結構気に入ってるの。背伸びしない今の私」
完全に「別に」騒動を引きずってのコメントじゃないですか…!でも、言い方に悔しい気持ちとか、悲しい気持ちとかなくて、カラッとしてて、なぜかちょっとエロい。さすがの女優だぜ。
そういえばBGMのCountry Roadも、「ここまで来て疲れちゃったけど、この道ずっと行けば帰れるけど、でももうちょっと頑張ってみるよ」みたいな曲ですよね。曲の雰囲気だけでなく曲の意味までCMに乗せてきてます。なるほど…。
でも思ったんです。天下のサントリーが、なんで敢えて強烈なエピソードを持つ沢尻エリカを起用したのか?
人は大人になると酒にチャレンジすると思います。最初はほろよい系のジュース系の酒から。でもだんだんサワーから離れて、ビールとか日本酒とか、ワインとかに手を出し始めます。そして凝ります。例えば日本のピルスナービールはダメだとか言い出します。で、なんやかんやあって、ふとした拍子にほろ酔いを飲むと、あ、おいしいな、と。ビールとか凝らなくてもこれでいいじゃん。と。そんな感じかなと思いました。
つまり、「沢尻エリカ」と、「人生いろいろあったけど、自然体の今が一番」と、「BGMのCountry Road」と、「いろんな酒飲んできても、結局ほろよいおいしいでしょ」が、見事に渾然一体として暗示されているのではないかと思いました。
考えすぎかな。でも15秒にそんないろいろな含みを持たせていて、とても面白かったです。ほろよいのステマしてしまいました。ちなみに私は、ほろ酔いも好きですが、ピルスナーじゃない変わり種のビールが好きです。
「ダイエットドラッグ」の甘い誘惑
ダイエットするのに甘いとはこれいかに!?と思いながらタイトルつけました。
欧州で密かに広がる「ダイエットドラッグ」。その恐怖の実態 | ハーバービジネスオンライン
ここで述べられている「やせ薬」はジニトロフェノール。比較的単純な化合物でした。
2,4-ジニトロフェノール:爆発しそう…。そして人体に入れてはダメだろ…
これを摂取すると運動していなくてもエネルギーの代謝が促進され、見事やせていくとのこと。1930年代にはやせ薬としてアメリカで流行したようですが、副作用として多臓器不全や異常高熱が頻発し、使用禁止となりました。近年ネットショップで気軽に買って服用し、死亡事故が続発しています。
甘い罠ですね~。話を聞くと確かに効きそうですが、命を削ってまで脂肪を削りたいかといわれると…そんなわけない。我らがWikipedia先生によると体温が45度まで上がることも(当然死にます。インフルエンザの何倍もだるくなりそう)。そしてこの化合物なら長期的な作用として、発がん性もあるでしょう。
作用機序は脱共役と呼ばれます。以下私の下手な説明が続きます。
人間の体は、「ATP」をエネルギーの通貨として使用します。あえて言えば電気(エネルギー)をバッテリー(ATP)にためておく、みたいな感じですね。
今回、ATPの作り方が焦点です。
生物は、糖や脂質を使って作ったエネルギーを一旦別のエネルギー(ミトコンドリア内のプロトン濃度勾配)に変えて、それを使ってATPを作っています(酸化的リン酸化)。例えて言うなら、原子力発電で、原子力エネルギー発生→一旦水蒸気を作る→その水蒸気でタービンを回して電気になる、と同じ感じです。
つまりヒトは、エネルギー通貨ATPを、糖や脂質から、ワンクッションおいて作っています。このワンクッション部分をダメにするのがジニトロフェノール。
せっかく作ったワンクッション部分のエネルギーを、ジニトロフェノールが筒抜けに出して熱エネルギーにしてしまいます。先の原子力発電の例でいうと、ジニトロフェノールは、水蒸気が漏れ出るようにしてしまいます。
結果どうなるか。ヒトはATPが欲しいので、一生懸命糖や脂質を代謝し続けて頑張るが、ATPは作れない。代謝した分全部熱エネルギーになるので、体温が上がって脂肪が減る。体温が上がりすぎて死んでしまう。
効くのは間違いないので、もっと安全にコントロールできる薬の開発・化学の発展に期待しています。
生殺与奪の権を他人に握らせるな
今週の心に残った一言です。
ジャンプの新連載の鬼滅の刃で主人公が言われた言葉でした。
「生殺与奪の権を他人に握らせるな」
妹が殺されそうになり泣いて赦しを乞うた主人公は、この言葉を聞いて立ち向かうことにしたのです。
ここまで過激には言わなくても「自分が主導権を持って生きろ」の意ととらえれば、生きるってまさにこんな感じですよねと思いました。自分の人生くらい他人にへこへこしたり泣いてすがったりではなく、自分で決めていきたい、そんなことを思いました。
こういうメッセージ性のある漫画が好きです。絵柄は少し古めですが、「鬼滅の刃」来るような気がしますよ。
人生、力を抜きつついこう
最近職場の同僚が元気がありません。
その人は悪い人ではありません。冗談も言うしよく笑う好印象な青年ですが、寡黙で真面目で若干完璧主義なところがあります。
いつも上司になかなかな量の仕事を言い渡され、丁寧に仕上げるものだから時間がかかってしまう。休みもあまりとらず一日中手を動かし続ける。私も手が空けば手伝いますが、手伝ってもかなり遅くなったりとか…。
完ぺきにやるのも悪くないですけれど、90%の仕上がりで2倍の速さが出るならそっちの方がいいと思うし、(良い意味で)せこい手や、多少金を多く使う手だって、労力の削減のために選択してもいいはずですね。
どれくらいまでの手抜きは許されるのか、試行錯誤しながら学ばなくてはなりません。でも完璧主義だと毎回力を抜けなくて、抜きどころが分からなくなっちゃうのでしょう。ここらへんもわたしの人生のテーマ、「コツをつかんでいるか」なのですかね。
たまには力を抜いて、心身の負担を減らしてDon't warry, be happyで。